ふと浮かぶ妄想ノート

日常の隅々に広がる妄想の世界。ふと浮かぶアイデアや不思議な出来事を綴る、妄想ノートの片隅からお届けします。

育毛剤を使ったときに懸念すべき副作用とは

最終更新日 2024年3月26日

育毛剤を使用し始めるときには副作用が気にかかる人も少なくありません。

育毛をしようとしたのに毛が抜けてしまうというのはよく見られる現象ですが、これは初期脱毛と呼ばれる現象であってそれほど気にかける必要はありません。

長期的に使用を続けると悪化のリスクが大きいことから、使用する際には懸念しておくべき副作用として皮膚症状が挙げられます。

育毛剤には様々な成分が配合されていることが多く、その中にはアレルギーを発症してしまうものもないわけではありません。

植物成分だから安心と銘打っている商品もありますが、配合されている植物に対してアレルギーを持っている場合には塗布した部分に炎症が生じてかゆみに苛まれることになりかねません。

比較的よく配合されている成分として大豆がありますが、アレルギーを持っている人が多い成分としても知られています。

使ってみてかゆみやただれ、発疹などの症状が出てきた場合には速やかに使用を中止した方が良いでしょう。

また、アレルギー体質の人の場合には最初から頭皮に使うのではなく、肌の一部に少しだけ塗布してみて腫れてしまわないかを確認するのが安全策です。

効果が高いとされる育毛剤ほど今まで接したこともないような植物由来の成分を使用していることが多く、未知のアレルギーに遭遇してしまうリスクがあります。

基本的には安全だとされていますが、体質によってはアレルギーを発症するリスクがあることは念頭に置いておく必要があるのです。

一方、肌が弱い人の場合にはアレルギーでなくても皮膚症状が生じることがあります。

最も大きな要因として知られているのがアルコールです。

敏感肌や乾燥肌の人の場合には肌に対する刺激が気になることは珍しくありません。

全ての育毛剤に含まれているわけではありませんが、含有している商品は多いので気をつけると良いでしょう。

アルコールそのものによる刺激でヒリヒリとした印象を受けるだけでなく、赤く腫れ上がってしまう人もいます。

我慢できる範囲なら問題ありませんが、長期的に使用していると悪化する場合もあるので使用を中止するに越したことはありません。

また、保湿成分があまり含まれていない育毛剤にアルコールが使われていると長期的には頭皮が乾燥してしまいがちです。

それが原因でかゆみなどの副作用が発生することもあるので、アルコールが含まれているものを使用するときには頭皮の状態について十分に注意しましょう。

■有用な育毛剤につきものの副作用

育毛剤として効果が高いとされているものの中には医薬品として認められている成分が含まれている場合があります。

このような育毛剤の場合には個々の成分に由来する副作用についての検証が行われていて、添付文書に注意書きが行われています。

医薬品成分が含まれているものを使用するときには副作用については熟知して、発症したと考えられたときには速やかに使用を中止し、医師に相談することが重要になります。

近年になってよく配合されるようになった成分としてミノキシジルがあります。

ミノキシジルに類似した作用を有する成分についても同様のことが言えますが、基本的にはこの成分は血管拡張作用を持っているのが特徴です。

血管の拡張が起こると血圧が低下することになり、低血圧によるめまいや頭痛などが生じる場合があります。

また、低血圧になると体内のフィードバック機構によって心拍数を増やそうという動きが起こるため、動機や胸痛などが生じることもあるので注意が必要です。

また、血管の拡張によって皮膚が赤くなってしまったり、かゆみが生じたりすることもしばしばあります。

どの症状についても発生頻度はあまり高くはないものの、もともと低血圧気味の人の場合には使用前に医師に相談した方が無難です。

また、頭皮以外の部分で毛が伸びてしまう多毛症も副作用として知られているので気をつけた方が良いでしょう。

ミノキシジルやその類似成分は男女共に使用できる有用成分ですが、男性のAGA対策としてフィナステリドが配合されている育毛剤もよく使用されています。

フィナステリドは男性ホルモンからジヒドロテストステロンを合成するのを抑制することで髪の成長を促すことができるのが特徴です。

しかし、男性ホルモンの代謝を阻害することによって副作用が生じてしまう場合があります。

典型的なのは男性機能の障害であり、男性の生殖機能が低下してしまうリスクがあるので注意が必要です。

使用を中止することにより元に戻るのが一般的ですが、生殖機能の低下が見られたときには医師に相談した方が安全でしょう。

また、類似した影響として女性化乳房が生じることもあります。

胸が少し膨らんで乳腺が発達してしまう症状であり、進行させてしまうと元に戻らない場合もあるので使用を中止した方が良いでしょう。

また、女性がフィナステリドを使用すると胎児に影響があるという報告もあるため、妊娠中の女性は使用してはならないという認識が必要です。

■育毛剤の副作用として多い初期脱毛

育毛剤を使用してみたところ、髪の毛が抜けてきてしまって慌てて使用を中止したという人もいます。

副作用で抜け毛が進行してしまったのではないかという懸念を抱くことが多いものであり、初期脱毛としてよく知られているものです。

これは主作用とも考えることができる副作用であり、育毛剤を使用し始めた段階で経験する人が大勢います。

原理を理解してしまえば恐れるものではないということがわかるでしょう。

育毛剤は髪の毛が正常な形で伸びるようにするのを目的として使用するものであり、正常なヘアサイクルを実現できるように様々な角度からアプローチする成分が含まれています。

ヘアサイクルは一般的には成長期、退行期、休止期の三つに分かれていて、髪が伸びなくて困っている人の多くはヘアサイクルに支障が生じているのが一般的です。

成長期は数年間、退行期は数週間、休止期は数週間から数ヶ月という期間でサイクルが回ることが知られていますが、休止期に入ってからしばらくすると髪の毛が抜けることになります。

一般的に成長期が短くなることによって髪の毛が薄くなっていきますが、何らかの原因によって成長期の状態になったまま退行期に入らないで止まってしまっている髪も少なくありません。

ヘアサイクルが乱れているときには特に多い状況であり、育毛剤を使用すると成長期の途中で滞っていた髪の毛が速やかに退行期に移行します。

すると多くの髪の毛が一斉に休止期に入ってしまうことになり、同じ時期に脱毛が生じやすくなるのです。

育毛によってヘアサイクルが加速されている場合が多いため、使用を始めてから一週間以内に休止期に入って髪の毛がたくさん抜けてしまうことがあります。

しかし、そのまま使用を続けていくと成長期に入って新しい髪の毛が伸びていき、三ヶ月前後を目安に髪の毛が増えているのを実感できるようになるのです。

ただし、人によってはこのような脱毛をもう一度経験することがあります。

三ヶ月程度経過してからまた脱毛が進行することがあるのです。

これはもともと成長期の初期にあった髪の毛が育毛によって一斉に成長を遂げて退行期に入り、休止期に突入するのが原因と考えられています。

この二つの時期に生じる脱毛は基本的には副作用として心配するものではありません。

どちらの脱毛も経験しない人もいるので副作用として考えられてしまいがちですが、正常なヘアサイクルを獲得するために重要なプロセスなのです。